エッセンシャルオイルのオススメブレンドを効果とともにご紹介
エッセンシャルオイルは、1種類のオイルの香りを楽しむだけでも、さまざまな効果を期待できます。さらに2種類以上のオイルをブレンドして使うことで、オイルの香りに奥深さやまろやかさを感じられるようになります。香りの持続性も上がるうえに好みの香りが作れるため、アロマオイルの楽しみ方を広げたい方におすすめです。
今回は特におすすめしたいエッセンシャルオイルのブレンドを、効果と合わせてご紹介します。
リラックス効果を得たいあなたへのオススメ
リラックス効果を得たい方は、以下のエッセンシャルオイルを取り入れてみてはいかがでしょうか。それぞれのオイルの特徴と合わせて見てみましょう。
ラベンダー
紫色の花びらが特徴であるラベンダーから搾取されたエッセンシャルオイルは、フレッシュな香りが特徴です。日本国内で見られるラベンダーは紫色が一般的ですが、海外では白や黄色などのラベンダーもあると言います。
ラベンダーには、真正ラベンダー・フレンチラベンダー・スパイクラベンダー・ラバンジンと、4種類の品種があります。このうち、一般的なラベンダーに該当するのは真正ラベンダーです。リラックス・抗不安・安眠・鎮痛・鎮静・抗菌・消臭・美肌・細胞促進など幅広い効果が期待でき、オイルのなかで用途が最も広いとされていることから、「万能オイル」とも呼ばれています。気になる症状に合わせて、体のケアに取り入れてみましょう。
ゼラニウム
桃色の美しい花から、バラのような華やかな香りが楽しめる樹木です。葉っぱが独特な香りを持っていることから、ヨーロッパでは虫除けや厄除け・魔除けなどのためにゼラニウムを庭に植える習慣があります。
ゼラニウムのエッセンシャルオイルは、ローズゼラニウムもしくはニオイゼラニウムなどと呼ばれ、17世紀には香水の原料として使われていました。これに加え、ゼラニウムにはシトロネロール・ゲラニオール・リナロールなどの成分が含まれており、女性特有の悩みを軽減できる作用があります。各成分の主な作用は以下の通りです。
- シトロネロール…抗菌・抗炎症・鎮静・虫除
- ゲラニオール…抗菌・鎮痛
- リナロール…鎮静・抗不安
シトロネロールとゲラニオールの成分はバラと同じ芳香成分であり、視床下部に働きかけることで自律神経やホルモン分泌のバランスを保たれます。この働きにより、心身のバランスが調整されるのです。
オレンジ
オレンジには、スイートオレンジ(バレンシアオレンジ・ブラッドオレンジ・ネーブルオレンジなど)とビターオレンジ(ダイダイ)の2種類があります。このうち、エッセンシャルオイルに多く使われるのはスイートオレンジです。アロマテラピーで使われるエッセンシャルオイルは、オレンジの皮から抽出されるため、甘い香りのなかにも青みや苦味を感じられます。
オレンジのエッセンシャルオイルには、リモネンが90%以上と非常に多く含まれています。リモネンは正常な神経の働きをサポートする細胞を活性化する作用があると言われます。これにより、ストレスや不安を軽減するほか、神経の興奮を鎮めるリラックス効果も期待でき、安眠に作用することで知られているのです。
リモネンの働きでリラックス効果が期待できるのは、柑橘系の成分が体内で作用すると、脳内でα波が出るためです。α波はリラックス効果の他にストレス鎮静や脳の活性化など心身へ良い影響を与えます。
インプルーブのシンプルブレンド
インプルームでご紹介しているシンプルブレンドのなかで、リラックス効果が期待できるのはラベンダーオレンジです。
ラベンダーオレンジ
安眠効果が期待できるラベンダーに、リラックス作用があるオレンジを配合すると、さらに高い効果が期待できます。重厚感や深みがある香りは緊張や不安の緩和にもつながり、重要な打ち合わせスペースなどへの使用におすすめです。
また、イベントや展示会の会場でラベンダーオレンジのエッセンシャルオイルを使うと、来場者の満足度を高められます。
頭をすっきりさせたいあなたへのオススメ
仕事や勉強などに集中できない時に頭をすっきりさせて効率を高めるには、次のようなエッセンシャルオイルを使ってみましょう。
ユーカリ
コアラの食べ物として有名なユーカリは、古くから抗菌・抗炎症作用を持っていることで知られています。オーストラリアの先住民にあたるアボリジニは、発熱や感染症などの症状を発症した際にユーカリの葉を燃やし、症状の緩和や熱冷ましなどに活用していたと言います。現在でもユーカリは海外で医薬部外品や化粧品などの原料として使われていることから、ユーカリの高い作用が分かります。
ユーカリの種類は主にユーカリ・グロブルス、ユーカリ・シトリオドラ、ユーカリ・ラディアータの3つに分類できます。このうち、エッセンシャルオイルとして一般的に使われているのは、ユーカリ・グロブルスです。殺菌作用や刺激が強く、集中力を高めたい時に効果的です。
ユーカリのエッセンシャルオイルは、ハーブ系やミントのオイルに似た清涼感のある香りが特徴です。この香りの作用で、気持ちをリフレッシュする効果が期待されます。
ペパーミント
ペパーミントは、ミントの中でも代表的な品種です。鼻通りが良くなる清涼感のある香りが特徴であり、清涼感の元となっているメントールは50%から60%含まれています。
メントールは、末梢血管を広げて血行を促し、ほてりを冷ますことで炎症を鎮める効果があると言われています。ほかにも、冷感作用による冷却効果や防腐作用・鼻づまりの緩和・消化促進・鎮痛・消臭・虫除けなどの作用も持っているのです。
ペパーミントに期待できる効果・効能として大きいのが、リフレッシュ効果です。香りが脳の働きを活性化させ、頭の中の思考がクリアになることで気分をリフレッシュできます。
ネロリ
ネロリのエッセンシャルオイルは、ビターオレンジ(ダイダイ)の花からのみ抽出されます。ビターオレンジの栽培はとても時間がかかるうえ、エッセンシャルオイルがわずかしか採取できません。ネロリの花1tから、エッセンシャルオイルは1kgほどしか抽出できないため、ローズやジャスミンと並んで希少なオイルとされています。
ネロリの香りは、オレンジが持つ柑橘系の爽やかさが感じられる一方、ダイダイ特有の苦味もあります。ネロリに含まれる主な成分として、リネロールやネロリドールなどがありますが、これらの成分は高いリラックス効果を期待できます。心を穏やかにすることで、不安や緊張も緩和でき、神経の高ぶりを鎮める作用も持っているのです。
ほかにも、ネロリはホルモンバランスの安定化や、不眠症・高血圧・神経性の体調不良などの緩和にも効果を発揮します。美容面やアンチエイジングなど、女性の悩み事にも作用するエッセンシャルオイルです。
インプルーブのシンプルブレンド
インプルーブがご提案するシンプルブレンドの中で、頭をすっきりさせたい時におすすめなのはユーカリラベンダーです。
ユーカリラベンダー
シャープな香りを持つユーカリと、重厚感のあるラベンダーをブレンドすると、マイルドな印象を与える香りが生まれます。心身を落ち着かせることができるうえ、周囲の空気を清浄することで花粉症や風邪などの予防にも繋がります。
リフレッシュしたいあなたへのオススメ
気分をリフレッシュして前向きに取り組みたい時には、以下のアロマの力を借りてみましょう。
ベルガモット
紅茶のアールグレイに使われているエッセンシャルオイルで、ビターオレンジの果皮からオイルを採取しています。香りはオレンジとレモンの中間であり、柑橘系の香りとフローラルな香りの両面を持ち合わせています。
ベルガモットに含まれる芳香成分には酢酸リナリールやリナロールなどがありますが、鎮静作用を持つこれらの成分はラベンダーと共通しています。男女問わず好まれるエッセンシャルオイルのひとつです。
ベルガモットの香りは心にアプローチし、先述した芳香成分の効能でストレスや精神疲労を和らげたり、うつ症状を緩和したりする効果が期待できます。これらの効能は、自律神経系の働きが整えられるために発揮されます。
さらに、ベルガモットにはリモネンという成分も含まれており、胃腸の調子を整える作用があります。消化不良などの際に、消化促進作用が働くエッセンシャルオイルです。
オレンジ
リラックス効果の項で解説したオレンジは、リフレッシュにも効果を発揮します。スイートオレンジは気持ちを落ち着かせる作用と高揚させる作用の両方を持っており、リラックスとリフレッシュの双方に効果が期待できるのです。
これらの効果により、ストレス・緊張・不安・うつ状態などから解き放たれ、前向きな気分を持てるようになります。気持ちを切り替えるためのサポート役としても、オレンジは大きな役割を果たしてくれるでしょう。
レモン
柑橘系のなかでも、酸味のあるフレッシュな香りが特徴であるレモンは、気分をリフレッシュしたい時にぴったりです。レモンから抽出したエッセンシャルオイルの香りは、レモンの果物の香りよりもマイルドになっています。
レモンのエッセンシャルオイルはリモネンが主成分であり、気持ちを落ち着かせる鎮静作用が働きます。このため、レモンの香りはリフレッシュと共に、気持ちを冷静に落ち着ける働きも持っています。仕事や勉強に集中したい時や冷静になりたい時におすすめです。
また、レモンの香りは血液とリンパの循環促進に作用し、老廃物の排出に役立ちます。消化吸収を促進したり胃粘膜を保護したりするなど、消化器系の働きを助ける作用もあるのです。抗菌・殺菌作用もあるため、室内の空気のリフレッシュにも効果を発揮します。
インプルーブのシンプルブレンド
リフレッシュしたい時に、インプルーブがおすすめしているシンプルブレンドは、グレープフルーツオレンジです。
グレープフルーツオレンジ
グレープフルーツオレンジは、柑橘系の果実同士をブレンドしたフレッシュな香りが特徴です。緊張の緩和効果が期待できるほか、抗菌・殺菌作用によりデオドラントにも役立ちます。これらの作用から、スポーツクラブなどの運動施設での利用におすすめです。
その他ブレンドの例
ここまで紹介したブレンド以外にも、エッセンシャルオイルはさまざまなブレンドで楽しむことができます。そのなかでもインプルーブが特におすすめするブレンドは、以下の3つです。
ミントラベンダー
清涼感を得られるミントと、高いリラックス効果が期待できるラベンダーを絶妙なバランスでブレンドしたエッセンシャルオイルです。シャープな香りが特徴で、ラベンダーに寄り添うようにして香るミントが印象的です。
室内空間での利用により、お部屋をリフレッシュできるほか、リラックスした雰囲気に仕上げられます。ミントはエッセンシャルオイルの中でも肌に対する刺激がやや強いため、オイルが肌に直接つかないように気をつけましょう。
ライムオレンジ
柑橘系の中でも香りが強いライムと、オレンジのみずみずしさをブレンドしています。ライムのキリッとした香りが精神面でのリフレッシュに繋がり、脳の活性化による集中力アップが期待できます。
施設のうち、ライムオレンジのエッセンシャルオイルを多く導入しているのは、オフィスやフィットネスジムなど、集中力を必要とする施設です。
レモングラスオレンジ
レモングラスは、イネ科の多年草植物です。古くから、薬用もしくは食用として広く使われています。レモングラスのエッセンシャルオイルにはレモンと同じシトラールが含まれているため、レモンに似た爽やかな香りを感じます。
レモングラスのエッセンシャルオイルは、リラックス・リフレッシュ・集中力アップ・血行促進など多様な効果を期待できます。さらに、抗菌・消臭・虫除けなどの作用も持っており、仕事や日常生活における幅広い悩みに対応可能です。
レモングラスのオイルとオレンジのオイルをブレンドすることで、爽やかな香りが楽しめます。そのうえ、睡眠や鎮静を促す効果が上がり、安眠効果が見込めます。
レモングラスはミント同様、肌に対する刺激がやや強いため、取り扱いには十分注意しましょう。